小野アンナ記念会

歴史



 この演奏会は、もともと小野アンナ女史が孫弟子、つまり門下生が教えている生徒たちの演奏を聴き、日頃の指導方法に注意を与えるという目的のもとに昭和二十七年に発足したものです。
 
女史の帰国後は名称を小野アンナ在日記念会ヴァイオリン演奏会と改め、全演奏を録音したテープを毎年スフミ市へ送るようになりました。

 すぐれたヴァイオリニストを育てるには、幼時からの教育とステージでの演奏体験の積みかさねが必要である、というのがアンナ女史の持論でした。
 
 昭和五十四年にアンナ女史が没したのちも、その信念は旧門下生を主体とした小野アンナ記念会に引きつがれ、毎年二回ないし三回の演奏会が開催され ています。